納骨堂という新しいスタイルが流行しています

「納骨堂」とは、従来のお墓のように墓石を必要としない新しいスタイルのお墓です。お墓は外にあるものという概念を覆し、納骨堂は逆に屋内にあり、ロッカー式のものや仏壇式、機械式、位牌式などの様々なタイプの納骨堂に遺骨を納めます。首都圏では特に人気で、土地の確保が難しいことが背景にあるため需要が高まっています。

納骨堂の魅力はその価格です。墓石代や工事費用、永代使用料、維持管理料等一切かからず、納骨堂は費用を安く抑えることができるので、人気の理由のひとつとなっています。普通のお墓を建てるとなると、墓石代・永代使用料・年間管理料全て込みで、土地の面積や墓石の質、利用する墓地などにより異なりますが、相場は200万円前後かかるといわれています。お墓の寿命は100~200年といわれているので次の代に引き継ぐことができますが、一度の出費がかなり大きいことがわかります。その点、納骨堂は大幅に価格を抑えることができます。

また、納骨堂はアクセスの良い場所に建てられていることが多いです。例えば、早稲田納骨堂という新宿の早稲田にある納骨堂は早稲田駅から2分という近さにあるため、仕事帰りや天候の悪い日などにも足を運びやすい抜群のアクセスを誇ります。年齢を重ねていくと足腰を悪くする人が多いため、もともと別の場所のお墓参りに行っていたけれど、通いやすさを重視して納骨堂に切り替える、という人も中にはいます。

この納骨堂ですが、永代供養付きのものがほとんどを占めています。永代供養とは、遺骨を納めて一定の期間が経てば合祀してまとめて供養するという意味です。合祀はお寺や霊園ごとに期間が決められていますが、大体33年前後といわれています。そのため、合祀後の遺骨は取り出すことができなくなるので注意しましょう。